これまでの「三宅しげきから」
−2016年−

■2月3日
奥沢神社の大蛇お練り行事


この度、私の地元である奥沢神社の「大蛇お練り行事」が、東京都指定有形文化財として、新たに指定されました。伝統・文化を守ってきた方々のご苦労が報われ、大変嬉しく思います。

【種別】 無形民俗文化財(風俗慣習)
【保持団体】 奥沢神社氏子中
【伝承地】 世田谷区奥沢地区

奥沢神社の大蛇お練り行事は、世田谷区奥沢地区の鎮守・奥沢神社の祭礼にて、藁縄を編んで作った大蛇が町内を巡行し、厄除けを祈願する行事である。毎年9月第2土曜日に、氏子に担がれた藁製の大蛇が奥沢神社を出発し、半日かけて氏子町内を練り歩くもので、厄除けの大蛇として地域に親しまれている。

奥沢地区は世田谷区の東南端に位置する住宅街である。鎮守の奥沢神社は、明治42年(1909)に八幡神社と子安稲荷神社が合祀された際に奥沢神社と改称されたものである。

大蛇お練り行事の由来は、口伝によれば以下のとおりである。江戸時代、奥沢に疫病が流行した際、名主の夢枕に八幡大神が現れ「藁で作った大蛇を村人が担ぎ村内を巡行させよ」とのお告げがあった。そこで藁蛇を巡行させると疫病が治ったので、村人はその藁蛇を神社の鳥居に掲げたという。

藁蛇の長さは5間(約9メートル)、胴の直径約25センチメートル、重さ約150キログラムで、祭りの1週前に約40人が一日がかりで作り上げる。お練りは、朝10時に氏子が拝殿から大蛇を担ぎ出し、境内を廻ってから鳥居をくぐり、奥沢地区を巡行する。掛け声は「ワッショイ」で、左右に波打つように激しく大蛇を動かしながら担ぎ、蛇が這う様子を表す。大蛇の脇では、沿道の見物客や氏子に疫病除けの藁が配布される。正午過ぎに神社に戻り、拝殿に大蛇が安置される。

厄除け等の祈願のために藁縄で編んだ蛇を祀る行事は都内に数例残っているが、その蛇を担いで氏子域を巡行する形態を維持しているのは都内では当地のみであり、都民の生活文化の特色を示すものとして重要である。


鳥居に巻かれた前年の大蛇をくぐり出御


町内巡行

▲ページのトップへ





Top Menu
「三宅しげきから」
プロフィール-主な職歴など-
青春の軌跡-基礎からわかる 三宅しげき-
事務所案内
活動報告
リンク


自由民主党 東京都議会議員
三宅しげき事務所

〒154-0001
東京都世田谷区池尻2-20-12-103
TEL:03-5481-1500

Copyright (C) 2008 Miyake Shigeki
All Rights Reserved.